胃カメラは何年おきに受ければいいの?
先日こんな質問をいただきました。
「胃カメラを受けたら次はいつ検査を受ければいいですか?」
これは外来で非常によく受ける質問です。
僕も必ず患者さんに説明するようにしています。
しかし先生が説明し忘れたり、聞いたけど緊張してて忘れちゃったというケースも少なくありません。
今回はどのくらいの間隔で胃カメラを受けたらいいかについて説明いたします。
目次
胃カメラを受ける間隔はピロリ菌感染の有無と病気の有無で決まります。
① ピロリ菌感染歴のある場合は年1回
② ピロリ菌感染歴がない場合は、症状がある時か検診に合わせて
③ 上記以外に定期的な観察が推奨される病変がある場合は主治医の指示に従ってください
ピロリ菌感染歴のある場合、将来胃潰瘍や胃がんになる可能性が高いとされています。
胃がん患者の99%にピロリ菌感染が関与しているという報告もあります。
たとえピロリ菌の除菌治療に成功していたとしても、ピロリ菌によって慢性胃炎となった粘膜は今後も胃潰瘍や胃がんを引き起こす危険性があります。
ですのでできれば年に1回は胃カメラを受けて、慢性胃炎の粘膜に胃潰瘍や胃がんができていないかを確認することをお勧めします。
ピロリ菌感染歴がなく、胃カメラでも異常がなければ基本的には毎年検査をする必要はありません。
こういった場合次にいつ検査を受けるべきかは先生によっても考え方が異なります。
ピロリ菌感染歴のない人は、胃がんや胃潰瘍になるリスクは感染歴のある人に比べると低いとされます。
しかし絶対に胃がんができないという保証は誰にだってありません。
なので何かしらの自覚症状があるときや、胃がん検診を受けることができるならば検査を受けていただくことをお勧めします。
①、②の場合にかかわらず、担当した医師より定期的な検査を勧められた場合にはその指示に従いましょう。
胃カメラでわかる病気は胃潰瘍や胃がん以外にも数多くあります。
担当医は今後の検査プランを患者さんに合わせて立てています。
説明の中で次にいつ頃検査を受けていいかわからない場合には、是非先生に聞いてみてくださいね。
ここまでお話をしてみなさんお気づきかもしれませんが、、、
胃カメラを担当する医師にとって、患者さんがピロリ菌に感染しているかどうかはとても重要なことです。
ピロリ菌に感染していることが分かれば積極的に除菌をしましょう。
そして除菌治療に成功しても、定期的な胃カメラを受けることによって、たとえ胃がんが見つかったとしても早期の段階で対応することができます。
名古屋市在住の20歳から39歳の方は無料でピロリ菌検査を受けることができます。
ピロリ菌検査の有無を確認しておくことは、将来胃がんにならないために今できる最初の一歩です。
詳細はこちらをご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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