バリウム検査で胃のポリープを指摘されたけど大丈夫?
こんにちは。
名古屋市中川区山王駅前 水野クリニックの水野創太です。
先日患者さんよりお電話でこのような質問を受けました。
会社の健診で受けたバリウム検査で胃のポリープを指摘されました。
胃カメラを受けた方がいいか迷っています。
放っておいても問題はないでしょうか?
会社の健診や胃がん検診で受けたバリウム検査で胃のポリープを指摘される方がしばしばみえます。
そして返ってきた結果判定は要経過観察・・・。
結局このポリープどうすればいいのかスッキリしませんよね。
今日はそんなどう扱っていいのかわかりにくい胃のポリープの解説をしたいと思います。
目次
いきなり結論から言ってしまうと、
胃のポリープは放置しておいて大丈夫なことがほとんどです。
でも中には悪性化するポリープもあるので1度は胃カメラで確認しておいた方がいいです。
胃のポリープにも基本的に悪性化しないものと悪性化する可能性を持つものがあります。
バリウムの検査だけではどの種類のポリープかわからないので、一度は胃カメラ(内視鏡検査)で確認をしておくことをお勧めします。
胃のポリープは大きく3種類に分類することができます。
それぞれに特徴があるためご説明します。
① 胃底腺ポリープ
② 過形成性ポリープ
③ 胃腺腫
参考:日本消化器内視鏡学会HP
胃底線ポリープは最も頻度の高いポリープです。
バリウム検査で指摘されるポリープのほとんどはこのポリープです。
表面がツルッとしてて、人によっては何個も多発していることもあります。
基本的に悪性化することはなく、経過観察となることがほとんどです。
また胃底線ポリープはピロリ菌のいない胃の粘膜にできるため、ピロリ菌に感染している胃かどうかの判断材料にも使われます。
参考:日本消化器内視鏡学会HP
過形成性ポリープは2番目によく遭遇するポリープです。
表面はやや赤く、ゴツゴツしています。
過形成性ポリープはピロリ菌感染と関連があり、ピロリ菌を除菌することで幾分小さくなることがございます。
頻度は高くないものの、大きいものですと癌化することがあるため年に1回は胃カメラを受けることが推奨されます。
胃腺腫も過形成性ポリープ同様にピロリ菌感染との関連があると言われています。
場合によってはがん化するものもあるため、大きさや病理検査結果によっては内視鏡的に切除することがあります。
バリウム検査でポリープを指摘された場合、次のような時は胃カメラを受けた方がいいと考えられます。
・まだ一度も胃カメラを受けたことがない場合
・バリウム検査で慢性胃炎(萎縮性胃炎)を指摘された場合
・前回の検査よりポリープが大きくなっていたり、形状が変わっている場合
本当に経過観察としていい胃底線ポリープかどうかは胃カメラを1度行わないとわかりません。
また慢性胃炎(萎縮性胃炎)があるということは、背景にピロリ菌感染が関係しているかもしれません。
そして問題のないポリープであれば大きさや形状の変わることはあまりないため注意が必要です。
とはいえバリウム検査で初めてポリープを指摘されたら不安になるものです。
今回の記事を読んで不安になってしまった方はお近くの消化器内科医にご相談ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
当院では苦痛のない内視鏡検査を心がけております。
鼻からの胃カメラや麻酔薬を使用して眠った状態で行う胃カメラにも対応しております。
お腹のことのお悩みはなんでもご相談くださいね。
休診日木曜午後/土曜午後/日・祝祭日 最終受付は診療終了の15分前となります。
胃→胃カメラ 大腸→大腸カメラ
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