コロナ禍で帯状疱疹が増えている?
こんにちは。
名古屋市中川区名鉄山王駅前 水野クリニックの水野創太です。
先日このような記事を目にしました。
参考HP:上記ページ
タレントの薬丸裕英さんが帯状疱疹になられたそうです。
この記事の中で
「主治医の先生日くコロナ禍で帯状疱疹の患者さんが増えている」という意見がありました。
確かになんとなく最近帯状疱疹の患者さんが増えているように僕も感じます。
実際日本における帯状疱疹の患者さんは年々増加傾向にあります。
参考サイト:マルホ
こちらは帯状疱疹の罹患患者数を研究した宮崎スタディという結果になります。
宮崎県の人口は減少しているにもかかわらず、帯状疱疹に罹患する患者さんは増加傾向にあります。
当院のある愛知県名古屋市も決して他人事ではありません。
特にコロナ禍でストレスフルな環境で生活する現代人にとっては、それだけで帯状疱疹にかかる可能性が高まっているかもしれません。
コロナ禍において帯状疱疹を侮ることはできないのです。
目次
でもそもそも帯状疱疹ってなんだ?
簡単に説明させていただきます。
帯状疱疹は子供の頃に感染した水ぼうそうウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)によって引き起こされる感染症です。
水ぼうそうにかかると大体1週間くらいで症状は良くなります。
でも実はその後も水痘・帯状疱疹ウイルスは体内の神経の近くに潜伏しています。
体内に潜伏しているだけでは自覚症状はほぼありません。
しかし疲労やストレスで免疫力が低下した時、隠れていた水痘・帯状疱疹ウイルスが悪さをします。
典型的な症状としては皮膚のピリピリとした痛みやしびれです。
症状の強さは人によって様々です。
軽いピリつきから焼けただれるような痛みまでかなりバリエーションがあります。
特に顔面の神経に感染すると顔面神経麻痺を引き起こし顔の表情をうまく作れなかったり、うまく水を飲めなかったりすることもあります。
目に感染すると最悪失明する可能性すらある怖い病気です。
そして帯状疱疹ウイルスは日本人の約9割が持っていると言われてます。
ですので誰にだって帯状疱疹にかかるリスクがあり、十分に注意する必要があります。
冒頭で少しお話ししましたが、疲労やストレスなどで免疫力が低下したときに帯状疱疹にかかりやすくなります。
コロナ禍で外出できないストレスや今後の先行きのわからない未来を案じて、知らず知らず現代人はストレスを抱えて生きています。
外出する機会も少なくなり、日光に当たる時間が減って運動不足や不健康な食生活も免疫力を低下させる要因となります。
そう考えると、コロナ禍は帯状疱疹にかかりやすくさせる原因の1つと考えても良いかもしれません。
コロナワクチン接種後に帯状疱疹になったという報告があります。
ワクチンを打った後のリンパ球減少が原因の1つと推察されていますが、
結論からすると、コロナワクチン接種と帯状疱疹の因果関係は証明されていません。
ですのでコロナワクチンを打ったから帯状疱疹にかかることを過剰に心配する必要はありません。
ただ対策を取ることはできます。
じゃあ帯状疱疹にならないためにはどうすればいいか?
具体的な対策は2つ。
1つは免疫力を下げないこと。
そしてもう1つはワクチンを接種すること。
コロナ禍で運動量が減り、食生活も乱れている人も多いのではないでしょうか?
しかしその一方で毎朝栄や東別院まで散歩している人やジムに通う人がいるのも確かです。
(もちろんみなさん密を避けて感染症対策をしっかりした上でです。)
食事、睡眠、運動、ストレス改善が免疫力低下を防いで帯状疱疹になるリスクを下げます。
帯状疱疹にはワクチンが存在します。
ワクチンの接種は50歳以上の方が対象となります。
帯状疱疹のワクチンを接種することで、発症率・重症化率・帯状疱疹後の神経痛発生率を下げることができます。
高齢者の方は新型コロナワクチンの2回接種が終わっている方も多いのではないでしょうか。
3回目の接種がまだ未定ですが、今のうちに帯状疱疹ワクチンを接種しておくことも選択肢の1つです。
名古屋市の方は助成制度があるので一度ご検討ください。
【関連記事】 帯状疱疹ワクチンはどちらを選べばいい?ビケンとシングリックスの比較
コロナワクチン接種で帯状疱疹になりやすくなるかどうかは現時点では不明です。
でもストレスフルな生活や運動不足は免疫力の低下につながるため、帯状疱疹になりやすくなるかもしれません。
コロナ禍でも免疫力を上げる生活を送って、できればワクチンの接種も受けましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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