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帯状疱疹ワクチンはどちらを選べばいい?ビケンとシングリックスの比較


こんにちは。


名古屋市中川区水野クリニックの水野創太です。


皆さんは帯状疱疹にワクチンがあるのをご存知でしたか?


帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスといわれるウイルスが原因で発症する病気です。


小さい頃に水ぼうそう(水痘)にかかったことのある方は、すでに水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を獲得しています。


それと同時に、症状のない今もウイルスは脊髄に近い神経節で実は眠っています。


私たちがストレスや疲れなどによって免疫力の低下した時に、ウイルスが再び活性化し皮膚の発赤や痛みなどの帯状疱疹の症状として出現します。


年齢を重ねるにつれて水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫力は低下するため、ワクチンを打つことによって低下した免疫力を高めることができます。


ワクチンを打てば必ず発症を抑えられるわけではありませんが、発症率を下げたり、発症しても症状を軽くしたり、帯状疱疹後の神経疼痛を軽減する効果が望めます。


名古屋市に住民票のある50歳以上の方は帯状疱疹ワクチンの費用助成が出ます。


ワクチンは2種類あり、値段や特性が違うためどちらを打つべきかで悩まれる方もとても多くみえます。


今日はこの2つのワクチンの違いについてまとめました。


3分程度で読める内容となっているので、どちらのワクチンを打てばいいか迷っている方にはぜひご一読いただきたく思います。


それでは行きましょう。


なぜ帯状疱疹ワクチンが必要なの?



小さい頃に水ぼうそう(水痘)にかかったことのある人は水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を獲得しています。


しかしながら年齢を重ねるとウイルスに対する免疫力が薄れ、ストレスや疲れをきっかけに帯状疱疹を発症します。


特に50歳を境に帯状疱疹の発症率は急上昇し、60歳代、70歳代にかけてその割合は上昇します。


日本人の約9割に帯状疱疹にかかる可能性があり、誰にでも帯状疱疹になる可能性があることをぜひ知っていただきたい。


帯状疱疹の症状は「かかった人にしかその辛さがわからない」とよく言われますが、特に多くの方が苦しむ神経痛は日常生活にも支障をきたすほどの威力があります。


もちろん症状はピンからキリで、ごく軽症で済む方もいれば治療後にも神経痛が残る帯状疱疹後神経痛(PHN)へ移行する厄介なケースもあります。


ウイルス感染を引き起こす場所によっては、顔面神経麻痺や失明などを引き起こす場合もあるので決して侮ることができません。


さらにご高齢の方であればあるほど発症率、帯状疱疹後神経痛(PHN)へ移行する確率は上がるため、是非予防接種を受けることをお勧めいたします。


帯状疱疹ワクチンはシングリックスかビケンか?



帯状疱疹ワクチンを接種する重要性に関してご理解いただけましたでしょうか。


現在名古屋市に住民票のある50歳以上の方であれば、帯状疱疹ワクチン予防接種費用の助成を受けることができます。


実際に接種いただく帯状疱疹ワクチンは2種類あります。


具体的には弱毒化生ワクチンの「ビケン」か、不活化ワクチンの「シングリックス」から選択していただくこととなります。


それぞれの違いを予防効果、接種回数、値段、副反応の観点から御説明いたします。


①予防効果



ワクチンを接種することで、帯状疱疹の発症率を下げ、重症化を防ぎ、帯状疱疹後神経痛(PHN)を予防する効果が期待できます。


予防効果に関してはシングリックスがビケンを上回ります。


ビケンの発症予防効果は約50%程度とされ、帯状疱疹後神経痛(PHN)の発症を3分の1に抑えると言われています。


一方シングリックスの発症予防効果は50歳以上の人で約97%、70歳以上の人でも90%程度と報告されています。


帯状疱疹後神経痛(PHN)に関しても88%と高い予防効果が示されています。


また予防効果はビケンは5年程度、シングリックスは9年以上持続すると報告されており、免疫持続の面でもシングリックスが優れております。


※ビケンは生ワクチンといって弱毒化されてはいるものの病原性をわずかに残すため、免疫不全状態の方やステロイドなどの薬を内服中の方は接種していただくことができません。


②価格、接種回数



価格、接種回数に関してはビケンの方がコストを抑えることができ、接種回数も少ないです。


ビケンは接種回数が1回で、値段が4200円(助成金適用後)となります。


シングリックスは接種回数が2回で、値段が1回の接種あたり10800円、2回で計21600円(助成金適用後)となります。


1回目と2回目の接種間隔は2ヶ月で、遅くとも6ヶ月以内に接種する必要があります。

③一般的にシングリックスの方が副反応は出やすい



新型コロナウイルスワクチンで副反応が注目されていますが、帯状疱疹ワクチンも一定の副反応が想定されます。


ビケンもシングリックスも注射を打った部分の腫れが生じることがあります。


ただ一般的にシングリックスの方が打った部分の痛みや腫れが強いと言われています。


副反応は3日から1週間以内にはおさまる一時的な症状ですが、予防接種を受けられる方からすると判断するのに必要な要素かと思われます。


※ちなみに新型コロナワクチンと帯状疱疹ワクチンを同日に併用して打つことはできません。 新型コロナワクチンとその他のワクチンは、互いに、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。

参考文献:厚生労働省(新型コロナワクチンについて

ビケンシングリックス
特徴弱毒化生ワクチン不活化ワクチン
効果発症予防 50%
帯状疱疹後神経痛30%軽減
発症予防97%
帯状疱疹後神経痛88%軽減
接種
回数
1回2回
価格4200円10800円/回
計2回で21600円
副反応注射部分の痛み、腫れ
倦怠感など
症状は3日〜1週間以内
注射部分の痛み、腫れ
倦怠感、頭痛など
シングリックスの方がやや副反応強い
症状は3日〜1週間以内
持続
期間
5年程度9年以上
利点価格が安い
副反応が少ない
高い効果
欠点予防効果はシングリックスに比べると劣る2回接種する必要がある
注射部分の腫れが強い


まとめ



予防接種の目的である発症および重症化予防、帯状疱疹後神経痛(PHN)の症状軽減を考慮するならシングリックスをお勧めします。

ただ接種を2回受ける必要があり、値段も高いためライフスタイルに合わせた選択をしましょう。

どちらにしようか決めかねている場合は一度ご相談いただけると幸いです。

今日は以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

名古屋市中川区山王 水野クリニック
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