【おすすめの健康投資】名古屋市でピロリ菌検診が始まります。
こんにちは。
名古屋市中川区山王駅前水野クリニックの水野創太です。
これまで『ピロリ菌が胃がんの元凶であること』を口が酸っぱくなるほどお伝えしてきました。
興味のある方はぜひこちらをご覧ください↓↓↓
正直もういいよ(笑)という方も今回だけはどうか我慢して聞いてくださいね。
どうかお願いします・・・。
さてみなさんは名古屋市でピロリ菌検診が始まるのってご存知ですか?
名古屋市在住の20歳から39歳の方であれば、無料でピロリ菌の有無を血液検査で判定できます。
本検診は令和3年10月1日より開始となります。
今回はこの検診の重大さをどうしてもみなさんに知っていただきたいと思い、夜の診察室で1人カタカタとパソコンを打っております。
大好きなテレビ番組のCMのスキマ時間にでも良いので読んでいただけたら幸いです。
気になる方は診察時にでもいいのでご相談ください。
ピロリ菌の質問をされるのを心待ちにしております。
それでは行きましょう。
目次
ピロリ菌検診とは名古屋市在住の20〜39歳の方であれば、無料でピロリ菌検査を行うことができる検診です。
この検診は令和3年10月1日よりスタートとなります。
より詳しい情報を知りたい方は名古屋市のピロリ菌検診のページをご覧ください。
検診を受けることのできない人もいます。
①過去にピロリ菌の除菌治療を受けたことのある人
②胃の手術を受けたことのある人
上記に該当される場合は検診を受けることができないのでご注意ください。
ピロリ菌検診を受けるメリットは主に3つあります。
①自分の胃がんリスクを知ることができる。
②タダで将来の健康投資につながる。
③除菌まですれば胃がんになる可能性を下げることができる。
ピロリ菌に感染していることで胃がん発症リスクが5倍になると言われています。
もちろんピロリ菌に感染している全ての人が胃がんになるわけではないです。
でも自分が感染しているかどうかを知ることで胃がんに対する意識もガラッと変わります。
ピロリ菌感染の多くは、免疫の未発達な幼児期に感染した両親からの口移しで感染します。
つまり両親がピロリ菌の治療を受けたことがある場合や胃がん・胃潰瘍の病歴を持っていれば自分にもピロリ菌がいる可能性があるということです。
現在は除菌治療が進み、若い世代のピロリ菌保有率は下がってきていますが、
とある研究では60代以上の半数以上の方がピロリ菌感染をしているというデータもあります。
それゆえ胃潰瘍や胃がんの病歴を持つご家族がいるのであれば、ピロリ菌検査をしておく意義は大きいのです。
がん検診は主にがんの早期発見・治療を目的として各自治体で行われている施策です。
一般的にがんの発症率は年齢を重ねるに連れて高くなります。
ですので「がん検診を受けるのは中年以降」というイメージがつきがちです。
実際に名古屋市のがん検診の対象年齢の表です。
がん検診 | 対象年齢 |
---|---|
胃 | バリウム:40歳以上 胃カメラ:50歳以上 |
大腸 | 40歳以上 |
肺 | 40歳以上 |
子宮 | 20歳以上 |
乳がん | 40歳以上 |
前立腺 | 50歳以上 |
子宮がん検診を除いてほとんどが40-50歳以上の方が対象年齢となっています。
今回の検診のキモは対象年齢が20歳から39歳と若い世代に向けたものとなっている点です。
ピロリ菌検診ではがんの有無を判定できるわけではありませんが、より若い世代の胃がん発症リスクの拾い上げにつながります。
しかも無料で受けることができます。
胃がんになった後にかかる費用や時間を考慮すると、今無料でこの検査を受けておくことは長い目で見ると無料でできる大きな健康投資となります。
検査をしてピロリ菌が陽性であれば除菌治療まで受けることをお勧めします。
除菌治療を受けることで胃がんリスクを3分の1まで下げることができます。
まずは自分がピロリ菌に感染しているか知ることから始めましょう。
ぜんぜん遅いことはありません。
むしろ20-39歳という若い世代でピロリ菌の有無を知ることができるのはかなりの健康アドバンテージだと思います。
ピロリ菌が陽性の場合、胃カメラ+除菌治療を受けましょう。
胃カメラが苦手で除菌治療のみを希望される方もみえますが、除菌治療の目的は胃がん・胃潰瘍の予防ですので胃カメラは必ず受けましょう。
また除菌治療を健康保険で行うには胃カメラで慢性胃炎・胃潰瘍の存在を確認する必要があると定められています。
いずれにせよ除菌治療を行うには胃カメラをおこなう必要があります。
どうしても苦手だという方は、鼻からの胃カメラ(経鼻内視鏡)や鎮静剤を使用して眠っておこなう胃カメラも今はあります。
胃カメラを受けて特に病変がなければ除菌治療に進みます。
除菌方法など詳しいことが知りたい方はこちらをご覧ください↓↓↓
ピロリ菌が陰性の場合、除菌治療の必要はありません。
もちろん胃や腸の症状が持続する方は胃カメラを受けましょう。
自覚症状のない方でも30歳までには1度自分の胃のなかをチェックしておくことをお勧めします。
ピロリ菌検診は将来の健康を守る最高の投資であると僕は思います。
消化器内科を専門とする僕にとっては、胃カメラやピロリ菌がもっと広く多くの方にとって身近に感じてもらえると嬉しいです。
それはつまり知識だけを持っているのではなく、実際に血液検査をしたり内視鏡検査を受けたりするところまでがゴールだと思っています。
忙しくて時間のない方は、仕事帰りや土曜日の午前中などにも当院では血液検査を行うことができます。
気軽に立ち寄ってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
休診日木曜午後/土曜午後/日・祝祭日 最終受付は診療終了の15分前となります。
胃→胃カメラ 大腸→大腸カメラ
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