緑茶の健康効果は本当か?【病気につよいカラダを作る】
こんにちは。
水野クリニックの水野創太です。
今回は日本人なら誰しもが愛する緑茶の健康効果についてお話をしたいと思います。
「緑茶くらいで健康になれるなら医者はいらないよ」
そんな風に思っていませんか?
確かに緑茶だけで健康になるのは難しい話ですが、緑茶の健康効果に関する論文は数多く報告されており、決して無視できません。
幸いなことに日本人は世界中の人々に比べて緑茶と触れ合う機会が多く、安価で手軽に緑茶を手に入れることができます。
ただの食品の1つとして考えるのではなく、その効果を知るだけでこの記事を読み終える頃には緑茶を飲みたくて仕方がなくなると思います。
それではいきましょう。
目次
・日本人を対象に行われた緑茶の消費量と死亡率の関係を報告した8つの報告をまとめた研究です。
・緑茶の摂取量が多いと、死亡率が低くなるという結果でした。
・特に心臓や脳血管障害のリスクが低くなりました。
・女性に限っては癌と呼吸器疾患による死亡リスクが減少しました。
緑茶を飲むことで心臓や脳血管障害のリスクを減らすことができる可能性があります。
Public Health Nutr.2017;20(17):3183-3192
・緑茶の摂取量と胃がんの関係について報告された計8つの研究のまとめ
・6カップ以上/日、25年以上緑茶を飲むことで胃がんのリスクを減らすことができたという報告。
さすがに1日6杯はちょっと厳しいですが、積極的に摂取しても害はないという認識でいいかなと思います。
※ただし高温の緑茶を摂取することは食道がんになる可能性を高めるかもしれません。
Int J Cancer.2020;146(1):18-25
・熱い飲み物が食道がんの発症リスクとなるかどうかの研究
・60℃以上の飲み物を700ml/日以上摂取すると食道扁平上皮がんになるリスクが上がります。
触れられないほどに熱いお茶はなるべく避けたほうがいいかもしれません。
緑茶に関する健康効果を示す報告が多数ありますが、どうやら緑茶に含まれるカテキンの抗酸化作用が良い働きをしているようです。
そしてカテキンの中でも、緑茶にしか含まれないEGCG(エピグロカテキンガレート)と呼ばれる成分が強力な抗酸化作用を持っていると報告されています。
体の炎症をとるだけでなく、紫外線などによる皮膚の光老化を抑制させる作用も報告されています。
・緑茶は積極的に飲んだ方がいいでしょう。
・飲むなら60℃以下のぬるい状態で飲みましょう。
・日常に緑茶を取り入れましょう。
カラダはすべて口から取るもので構成されています。
緑茶は生活に簡単に取り入れることができる健康習慣の一歩と考えられます。
みなさんもぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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