肝臓は沈黙の臓器。異常が見つかるのは“たまたまの検査”が多いです。【名古屋市中川区水野クリニック】
肝臓は「沈黙の臓器」──だからこそ、偶然の検査が命を救うことがあります。
「健康診断で“肝機能の数値が少し高い”と言われたけど、特に自覚症状もないし…」
そんなふうに思って、ついそのままにしていませんか?
実は、こうした“ちょっとした変化”の中に、肝臓からの静かなサインが隠れていることもあります。
目次
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれています。
たとえ病気が進行していてもほとんど症状が出ないからです。
肝臓はとても我慢強い臓器で、少しくらい傷ついても痛みや不調を表に出しません。
そのため、肝炎や脂肪肝、肝硬変、さらには肝臓がんでさえ、かなり進行するまで気づかれないことが少なくありません。
肝臓の病気は自覚症状が出にくいため、当院でも、「たまたま血液検査で肝機能の数値が引っかかった」「エコー検査で偶然に脂肪肝が見つかった」という方がとても多くいらっしゃいます。
症状がなくても、血液検査やエコー検査を通して早期に異常を発見できれば、生活習慣の改善や必要な治療で進行を防ぐことができます。
みなさんは「奈良宣言2023」をご存知でしょうか。
2023年6月、日本肝臓学会という肝臓の専門家の集まりで、「血液検査でALTが30を超えていたら、医療機関を受診して詳しく検査を受けましょう。」という内容の呼びかけをしました。
これには肝臓の病気を早く見つけて、早く治そうという目的があります。
※ALTというのは肝機能の数値の一種で健康診断でたいていの場合測定されます。
昔は「B型肝炎」や「C型肝炎」など、ウイルスが原因の肝臓病が多かったのですが、最近では薬の進歩でかなり減ってきています。
その代わりに増えてきたのが、飲酒や生活習慣を基盤とする肝疾患です。
最近では、検診を受けた人の3人に1人が「脂肪肝」だと言われています。
日本中でみると、なんと2000万人以上が脂肪肝の可能性があります。
簡単に言うと、「肝臓に余分な脂肪がたまっている状態」です。
脂肪肝の3大要因は①食べすぎ・肥満 ②お酒の飲み過ぎ ③糖尿病 です。
特に過剰な飲酒習慣がないにも関わらず脂肪肝のある場合を代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD、マッスルディー)と呼びます。
さらにMASLDの中でも肝臓の炎症や線維化(硬くなること)が強く、将来的に肝硬変や肝臓がんに発展しやすい方を代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH、マッシュ)と分類します。
脂肪肝と診断されてもすぐにどうにかなるわけではありません。
基本的には何も症状がありません。
だからこそ、「なんとなく気になるけど放っておこう」と思いがちです。
でも、脂肪肝のまま生活を変えずにいると、こんな流れで肝硬変や肝臓がんへ悪化していく可能性があります。
このように、最初は軽い状態でも、年単位でじわじわと深刻な病気に進んでいくことがあります。
・健康診断で肝機能が高いと言われた
・お酒をよく飲む
・最近、体重が増えた/腹囲が気になる
・疲れやすさを感じるが、年齢のせいにしている
このような方は、一度腹部超音波検査(エコー)や血液検査を受けてみることをおすすめします。 超音波検査なら、痛みもなく、短時間で肝臓の状態を把握できます。
肝臓は我慢強く、あなたに声を上げてはくれません。だからこそ、「何となく気になった」タイミングや「健診で少しでも異常が出た」ときが、肝臓からの静かなSOSかもしれません。
脂肪肝が気になる方や健康診断で肝機能障害を指摘された方はぜひご相談ください。
当院にて血液検査や超音波検査にて精密検査をさせていただきます。
休診日木曜午後/土曜午後/日・祝祭日 最終受付は診療終了の15分前となります。
胃→胃カメラ 大腸→大腸カメラ
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