オミクロン対応ワクチン!?インフルエンザワクチン!?最低限知っておきたいこと



みなさんこんにちは。

コロナ第7波も感染者数だけ見ればピークを過ぎたような気がします。


名古屋市の新規コロナ感染者数も8月上旬の6500人/日に比べ、昨日(9月11日)は1500人/日程度にまで減ってきております。

発熱外来の受診数も減ってきており、検査陽性率も50%程度にまで下がってきております。


でも正直減ってはいるけどやっぱりコロナが怖いし感染したくないのが本音ですよね。


ニュースではオミクロン対応ワクチンが登場したと言っていたし、冬にはインフルエンザワクチンも打たないといけないとか!?


もうどうすればいいのかわからない方も多いんじゃないでしょうか。


そんな方へとりあえずこれを知っておけば『コロナ・インフル問題』は大丈夫という内容の記事です。


ワクチンを打つか打たないか、いつ頃打てばいいのかなどの参考にしていただけると幸いです。


それではいきましょう。

目次

①オミクロン対応ワクチンについて

まずオミクロン対応ワクチンのポイントは以下の通りです。

  • オミクロン株BA.1をもとに開発されたワクチン
  • 名古屋市では9月下旬から接種開始
  • 4回目接種対象者から優先
  • 最後のワクチン接種から5ヶ月間隔を空ける必要がある
  • オミクロン株BA.1に対する中和抗体は従来ワクチンの1.5-2倍弱
  • オミクロン株BA.5に対する効果は今後判明

オミクロン対応ワクチンって何?


これまで接種してきた現行のワクチンは中国武漢地区で発生したオリジナルのコロナウイルスに対応したものです。

それからコロナウイルスはアルファ、ベータ、ガンマ、デルタと変異をして現在流行しているのがオミクロンです。

特に第7波の主犯格に当たるのがオミクロン株の亜型であるBA.5です。


さてワクチンの話ですが、

これまでのオリジナルワクチンにもオミクロンに対する重症化リスクを下げる効果が証明されていました。


しかしウイルスも少しづつ変化しているため、オミクロン株に対応したワクチンを接種した方がより重症化リスクを下げることが期待できます。

それが今回接種の始まるオミクロン対応ワクチンです。

オミクロン対応ワクチンと言っても半分は従来のオリジナルワクチンで構成されるため、これまで接種してきたものがガラリと変わるわけではありません。

また今回のワクチンは現在流行しているBA.5ではなく、少し前に流行したBA.1をもとに作られたワクチンです。

肝心のワクチンの効果ですが、オミクロンBA.1に対する抗体はオリジナルワクチンと比べて1.5-2.0倍弱多くできるという報告がされています。

しかしBA.5に対する効果は未知数で、今後の研究で明らかになるでしょう。

BA.5に対する効果はBA.1ほどではないものの中和抗体の上昇が見られたという報告もあるようです。(米FDA臨床試験報告より)


オミクロン対応ワクチンはすぐ打てるの?


オミクロン対応ワクチンは私どものような診療所レベルでは早くて9月の最終週からの接種開始となりそうです。

最初は4回目接種対象者(60歳以上あるいは18歳以上の基礎疾患を持つ方)が優先され、最後のワクチン接種から5ヶ月以上間隔を空ける必要があります。


ですので直近で4回目のワクチンを接種された方は最低でも5ヶ月間は間隔を空ける必要があるのですぐに接種できません。

多くの専門家の意見では、免疫力が低く、感染すると重症化するリスクの高い人はオミクロン対応ワクチンを待たずに従来ワクチンの接種すべきと提唱されております。

実は現場で働く我々もニュースでワクチン接種のことを知るくらい急に決まったことなので、現時点で4回目を従来ワクチンにするかオミクロン対応ワクチンにするかで迷っている人への情報共有として発信しております。

詳しいことが決まり次第HPにアップします。

②インフルエンザワクチンについて

インフルエンザワクチンのポイントは以下の通りです。

  • 今年こそ流行るかも
  • 名古屋市は10月15日から接種可能
  • 年内には接種を終えておきましょう
  • コロナワクチンとの同時接種も可

インフルエンザは今年流行する?

そもそも今年インフルエンザは流行するんでしょうか?


コロナウイルスが大流行しているせいか、人類の感染予防意識が高まったせいか、ここ2年インフルエンザをあまり見かけません。

実はインフルエンザが流行するかどうかは遠く離れたオーストラリアを指標にすることが多いんです。

南半球に位置するオーストラリアは日本とは違い6−8月に冬を迎えます。

そして南半球で流行したインフルエンザは北半球で冬季に流行するケースが多いとされています。

今年のオーストラリアは4月中旬以降過去5年平均を上回るインフルエンザ感染者数でした。
※参考:オーストラリアの2022年インフルエンザ感染状況(英文)


こういったことより今年の冬にインフルエンザが流行する可能性は十分にあるんです。


特に高齢者、妊婦、基礎疾患を持っている方ではインフルエンザの重症化リスクが高いとされるためインフルエンザワクチンの接種が推奨されます。

インフルエンザワクチンはいつ打つべきか?

インフルエンザが流行するのは北半球では1-2月頃とされています。


ワクチンを接種してから抗体がつくまでに2週間かかることを考慮すると、年内にはワクチン接種を終えておきたいところです。


名古屋市在住の65歳以上の方、あるいは60歳から64歳の方で、心臓、腎臓若しくは呼吸器の機能障害又はヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能障害を持っている方は10月15日以降1500円でワクチンを接種することができます。


参考:名古屋市(令和4年度高齢者を対象としたインフルエンザ予防接種)


またオミクロン対応ワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種が7月22日ワクチン分科会で承認されたため、希望者には同時接種が可能となりました。


詳しくはこちらをご覧ください。

③まとめ

今回はオミクロン対応ワクチンとインフルエンザワクチンについてお話しました。

  • 4回目接種を直近で受けた方はまずはインフルエンザワクチンを接種して、オミクロン対応ワクチンをワクチンを。
  • 4回目のワクチン接種がまだの方は、まず先にオミクロン対応ワクチンを打つか、インフルワクチンと同時に接種するかを考えておきましょう。
  • もちろんワクチンは強制されるべきものではないので1つの指標にしてくださいね。


以上です。

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