【3次除菌について】ピロリ菌の除菌に2回失敗してしまったら


ピロリ菌は胃潰瘍や胃がんのリスクとなるため、検査で陽性であれば除菌治療が推奨されています。

1回目の除菌でうまくいかなかった方は、薬の内容を一部変更して2回目の除菌(2次除菌)をおこないます。

2回目の除菌までの治療成功率はおよそ95%と報告されておりますが、残念ながら除菌がうまくいかないケースもございます。

じゃあ3回目の除菌を・・・
と思ってチャレンジしようと思うのですが、そこには保険診療の壁が立ちはだかります。

実はピロリ菌の除菌治療は2次除菌までは保険診療でおこなうことができますが、3回目以降の除菌治療は自費診療となります。

これは全国共通のルールです。

ちゃんと薬を飲んだのになんで私だけ失敗したの?

3次除菌にはどれくらいお金がかかるの?

3次除菌は何か特別なことをするの?


今日はこういった質問にお答えします。


当院ではピロリ菌の3次除菌治療をおこなっております。


2回で除菌できなかったのは残念だけど、やっぱり胃のなかにピロリ菌がいるのはスッキリしない。


しっかり除菌して胃がんや胃潰瘍になる確率を下げたい。


そう思う気持ちは当然です。


そういった方に向けてピロリ菌3次除菌についてまとめたのでご覧ください。

目次

なぜ除菌できなかったのか?


なぜ2回も除菌治療を受けたのに除菌できなかったのだろうか・・・。


3次除菌を受ける方からこのような質問を投げかけられます。


原因として主に3つ挙げられます。

①クラリスロマイシン耐性菌


ピロリ菌の除菌薬は2種類の抗生物質と1種類の胃薬で構成されています。

使用する抗生物質の1つにクラリスロマイシンという薬が含まれます。

実は最近クラリスロマイシンに耐性を持ったピロリ菌が増えているんです。

②PPI(胃酸分泌抑制薬)の代謝速度が速い


PPIはピロリ菌除菌薬に使用される胃薬の一種です。

人によってはPPIの代謝が早く、十分に効果を得られないことがあります。

③正しく服用できていなかった


薬を正しく服用していなかったり、除菌中に喫煙・アルコールを継続していた場合は除菌成功率が下がってしまいます。



ピロリ菌3次除菌の実際

ピロリ菌の3次除菌は抗生物質を一部変更して行います。

薬の組み合わせはいくつかありますが、当院では下記の薬を3次除菌で使用します。

・ボノプラザン(タケキャブ)2錠/日

・メトロニダゾール(フラジール)2錠/日

・シタフロキサシン(グレースビット)4錠/日


これら3種類の薬を計7日間内服していただきます。

内服終了後2ヶ月の期間を空けたところで尿素呼気試験をおこない除菌判定をいたします。


3次除菌にかかる費用

3次除菌はすべて自費診療となります。

診察、検査、お薬の費用を合わせておよそ20000円かかります。

薬価は状況により変動するためこの金額は目安としてください。

また同日に保険診療を行うことはできません。

薬の副作用

3次除菌治療は2回目までの除菌治療と同様に抗生物質と胃薬を内服していただきます。

アナフィラキシー、蕁麻疹、嘔吐、下痢、口内炎、味覚障害、肝障害、腎障害、頭痛、めまいといった副作用が発現する可能性が少なからずございます。

特に蕁麻疹や下痢症状は頻度は低いものの除菌治療で遭遇することがございます。

症状が出現した際には休薬していただき、当院へご連絡ください。






名古屋市中川区山王 水野クリニック
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