逆流性食道炎について
目次
食べたものは口、食道、胃、十二指腸の順番で消化されていきます。
特に胃の中では胃酸が分泌され、食べたものを溶かして消化をします。
本来胃の中に止まっておくべき胃酸が食道に逆流をして、食道の粘膜を傷つけることで逆流性食道炎となります。
傷ついた食道は様々な症状を引き起こします。
逆流性食道炎の症状はさまざまで、症状の感じ方も人それぞれ違います。
中でも典型的な症状として、胸やけ、呑酸(酸っぱい胃液が上がってくる感じ)、胃の張る感じなどが挙げられます。
のどの違和感や長引く咳というのも逆流性食道炎だと気づきにくい症状の1つです。
食事を一度に目一杯食べると胃のなかの食物や胃酸が食道に逆流しやすくなります。
腹八分目を目安によく噛んで食事をすることで、逆流を抑えることができます。
普段立っている時や座っている時は食道と胃は上下関係にあります。
しかし横になると食道と胃の位置関係が並行関係になります。
横になっている時は上下関係の時と比べて重力が働きにくく、食道側へ胃酸が逆流しやすくなるんです。
食べた後は胃酸の分泌も多く、その状態で横になると逆流する胃酸の量を増やしてしまいます。
高塩分食は胃を刺激し胃酸の分泌を助長します。
また高脂肪食は消化するのに時間がかかるため、胃の中に止まりやすい性質があります。
アルコールやカフェインは胃酸の分泌を促します。
お酒の飲み過ぎやコーヒーの摂りすぎには注意しましょう。
ベルトや補正下着などの体を締め付けるものは腹圧をあげて胃酸を逆流させやすくします。
自宅に帰ったらなるべくすぐにお腹周りのゆったりした部屋着に着替えましょう。
肥満体型の方では内臓脂肪が腹圧をあげるため逆流性食道炎の原因となります。
本来食道と胃のつなぎ目には横隔膜があり、胃の内容物が逆流しないようになっています。
食道裂孔ヘルニアでは、加齢変化や生活習慣によってつなぎ目の位置が横隔膜より上になってしまいます。
それにより本来の逆流防止機能が損なわれ、食道側へ胃酸が逆流しやすくなります。
逆流性食道炎の検査は胃カメラが選択されることがほとんどです。
胃酸の逆流によるノドの炎症や食道と胃のつなぎ目の傷などが直接的に観察できるからです。
胃カメラに抵抗感のある場合は、まず胃薬を飲んでから症状が改善するかどうかを確認する方法もございます。
検査をするかしないかは患者さんと相談して決めていくのでご安心ください。
逆流性食道炎の治療の柱は生活習慣と薬物療法です。
逆流性食道炎を根本から解消する上で生活習慣の改善はお薬よりも大事です。
普段から食べ過ぎに注意してなるべくお腹に優しい食事をとるように心がけましょう。
運動不足は便秘や肥満につながるため、姿勢を正して適度な運動を。
逆流性食道炎に使用される薬は主に3種類です。
①PPI(プロトンポンプインヒビター)
胃酸の分泌をするプロトンポンプに作用して胃酸分泌を抑えます。
例)ネキシウム、ランソプラゾール、タケプロン など
②H2ブロッカー
胃酸分泌を抑えます。PPIとは違うメカニズムで作用します。
例)ガスター など
③胃粘膜保護薬
胃の粘膜を保護する役割をします。
例)レバミピド、ムコスタ など
休診日木曜午後/土曜午後/日・祝祭日 最終受付は診療終了の15分前となります。
胃→胃カメラ 大腸→大腸カメラ
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