【スギ花粉症の方必見】舌下免疫療法のすすめ
こんにちは。
名古屋市中川区山王駅前 水野クリニックの水野創太です。
今日はスギ花粉症に対する舌下免疫療法の話をします。
「なんでこの時期に花粉症の話なの?」と思われるかもしれませんが、それには理由が2つあります。
1つは舌下免疫療法が花粉の飛んでいないこの時期しか治療を開始できないという点。
もう1つは来年のスギ花粉シーズンに向けて効果を期待するなら、少なくとも年内に治療を開始することが推奨される点です。
コロナ感染者数も少しずつ減ってきており、落ち着いている間に健康に気を使って予防医療に力を入れている方も少なからず見えます。
花粉の舞っていない今だからこそできる治療をご紹介いたします。
毎年スギ花粉症で悩まれている方やダニアレルギーで悩んでいる方にぜひ読んでいただきたい内容となっております。
目次
花粉症の人の体の中では、花粉(アレルゲン)を敵と認識して体の外に出そうと様々な反応が起きます。
例えば鼻水を出すことで体の外に花粉を出しやすくします。
またくしゃみをして花粉を体外へ排出しようとします。
このように我々にとって煩わしい鼻水やくしゃみというのは、実は花粉から身を守るための正当な反応なんです。
舌下免疫療法というのは、本来敵である花粉を少しづつ体に取り込んで、花粉が敵じゃなくて味方なんですよという状態まで少しづつ慣らしていく治療になります。
治療をした全ての人に効果が出るわけではありませんが、臨床試験では舌下免疫療法を受けた人の7-8割で効果を実感できると言われています。
早い人ですと薬を服用し始めて3-4ヶ月後には効果を感じる人もみえます。
舌下免疫療法では、1日1回舌の下にアレルゲンの入った錠剤をふくんで内服します。
初めて薬を内服する時は、医師の目の前で内服してもらいます。
薬を内服後に副作用が起こさないかどうかを確認するためです。
特に副作用がなければ、2回目以降はご自宅で内服していただきます。
2週目以降は薬の用量を増やして内服を続けていただきます。
だいたい月1回の通院で治療が可能です。
体がアレルゲンに慣れて、免疫ができるまでには時間がかかります。
一般的に推奨される治療期間は3〜5年とされており、とても根気のいる治療です。
しかし1日1回毎日長期的に治療を続けることで効果が発揮されます。
内服1年目よりも2年目、2年目より3年目にかけて治療効果は強まると言われています。
数年間治療をしてある程度効果が得られた場合は、一旦治療を終了します。
治療をやめた後しばらくは免疫治療の効果は持続しますが、薬を飲まないと徐々にその効果が薄れて症状が再燃すると報告されています。
その場合は治療を再開する選択肢もありますので、必ず主治医と相談をしてください。
スギ、ダニアレルギーの根治治療を希望する人
飲み薬や点鼻薬を使用しても効果が薄い人
鼻炎で飲んでいる薬の量を減らしたい人
5歳未満の方
重度の気管支喘息をお持ちの方
がんや免疫疾患などの全身疾患をお持ちの方
治療開始時に妊婦の方 など
舌下免疫療法はスギ花粉やダニに対するアレルギーで悩まれている方にとって有効な治療法です。
治療期間は長期に及ぶものの症状を緩和する可能性が十分にあります。
花粉症や免疫治療に関する疑問がある方はぜひご相談くださいね。
休診日木曜午後/土曜午後/日・祝祭日 最終受付は診療終了の15分前となります。
胃→胃カメラ 大腸→大腸カメラ
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