今知っておきたい花粉症の知識【2021年春】



こんにちは。中川区山王駅前、水野クリニックの水野創太です。



今日は花粉症の話をさせていただきます。



2月中旬から花粉症の患者さんが急激に増えています。



体感的には3人に1人くらいが花粉症の患者さんなんじゃないかと思うくらいです💦



それもそのはず、花粉症は今や国民病。



国民の40%は花粉症だと言われています。



特に今年は昨年より花粉の飛散量が多くなると予想されているため、花粉症の人は早めの対策が必要です。



また新型コロナウイルスが流行する今、花粉症治療をすることは特別な意味を持ちます。



今回は花粉症に関する今知っておくべきポイントをまとめました。



知っていることも知らないことも出てくると思います。



少しでもあなたの花粉症の知識の肥やしにしていただけると幸いです。



それではいきましょう。

花粉症は過剰な免疫反応の結果





そもそも花粉症ってどうして起こるの?



花粉は人体にとっては「異物」と認識されます。



人間の体は「外界からの異物は排除しなさい」とあらかじめプログラムされており、花粉症はその異物排除における過剰な反応の結果です。


具体的にはくしゃみや鼻水、眼脂などの手法をつかって体内から異物を排除しようとします。



花粉症の辛い症状は身を守るための防御反応ということです。

花粉症は2種類ある



花粉症には季節性アレルギーと通年性アレルギーがあります。



季節性アレルギーの代表はスギやヒノキなどの花粉症などが挙げられます。



通年性アレルギーではダニやハウスダストなど季節を問わず症状が出現します。



血液検査を行うと自分の体が何に対してアレルギー反応を起こすかがわかるので、気になる方はぜひ検査を受けることをおすすめいたします。



2-4月はスギ花粉のシーズン





日本人の中で最も多い花粉症の原因がスギ花粉です。



最近外来で患者さんが増えている原因はおそらくスギ花粉でしょう。



花粉症の流行する時期が日本気象協会で紹介されています。

スギ花粉は2-4月、ヒノキ花粉は3-5月、地域によっても違います。

西日本は東日本に先駆けて花粉症のピークがきます。

名古屋は3月ごろよりピークが来そうですが、すでに症状のある方はとても多いため早めに準備をしましょう。



花粉飛散初期からの早めの治療が効果的




例年花粉症症状のある方は早めに治療を開始すること(初期療法)で症状を緩和することができます。



花粉飛散予測日または症状が少しでも現れた時点で抗ヒスタミン薬の内服を開始すると、インバースアゴニスト作用という効果により症状が出にくくなるといわれてます。

発症早期に対応しておくことで花粉症の症状を未然に防ぐことができます。



花粉症とコロナの不都合な関係



2021年2月末現在、少しづつ新型コロナウイルス感染者数が減少しておりますが、未だ気が抜けない状態が続いております。



どれだけ気をつけていてもコロナに感染してしまう可能性が誰にだってあります。



花粉症の季節を迎えるにあたって、花粉症とコロナが重なると厄介な点が2つあります。


▶︎感染拡大につながる

ある研究によると、くしゃみは咳の10倍以上飛沫が飛ぶと言われています。

マスクでも完全には防御できないため、コロナに感染した人がくしゃみをするとたとえマスク越しでも飛沫が飛び出します。

またコロナに感染していなくても、ウイルスの付着した手でかゆい目をこすったり、鼻をいじると粘膜を介して感染するリスクも上がります。


▶︎コロナと花粉症の見分けがつかない


今やマスク生活が習慣化して感染防御に対する意識もとても高まっています。

「マスク警察」と呼ばれる言葉も生まれましたね。


電車の中で咳やくしゃみをするだけで白い目で見られることもあるため、花粉症の患者さんはこの時期精神的にも辛いこともあるかもしれません。


花粉症とコロナの見分け方はないの?


実はたとえ医師であっても花粉症とコロナウイルス感染の見分けがつかないことがしばしばあります。

例えばコロナ特有の嗅覚障害は、花粉症で鼻詰まりがある人にも見られます。

咳も花粉症症状の強い人ならアレルギー症状の1つとして現れます。

なかなか両者の見分け方が難しいところですが、指標となるような見分け方を次にご紹介いたします。

コロナと花粉症の見分け方


①目や皮膚の痒みがある


花粉症では目の痒みや充血、皮膚の痒みなどが出現します。



毎年花粉症で悩まれている人なら、いつもの花粉症症状と似ているようなら花粉症の可能性は高いものと考えられます。



また花粉症では基本的に発熱は出ないので、熱がある場合には最寄りの保健所や医療機関にご相談をしましょう。


②鼻水がサラサラ


コロナウイルスをはじめ、感染による鼻水は『ねちょ』っとした粘液性の場合が多いです。

花粉症による鼻水は『さらっ』とした性状をしていて、気づいたら『たらー』っと鼻の下を垂れているイメージを持っていただけるといいです。

擬音語ばかりですみません💦

鼻水だけでは見分けはつきませんが、1つの指標になるのではないでしょうか。


まとめ



今回は今シーズンの花粉症に関してご説明いたしました。


コロナ禍において花粉症は本当に厄介な存在です。


毎年症状の出る方は早めの治療介入をお勧めいたします。


また目の痒みや鼻水の性状で花粉症とコロナウイルスを見分ける可能性をお示ししました。


仮に症状が花粉症ぽくても、周囲にコロナウイルス感染者がいる場合や発熱を認める場合にはすぐに医療機関に受診せず、電話で相談の上医師の指示を仰いでください。



当院では花粉症治療およびアレルギー検査もおこなっております。


花粉症症状でお困りの方はご相談ください。

名古屋市中川区山王 水野クリニック
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